[第2回AKBドラフト会議]#5パフォーマンス映像 を三田感想

今回の動画は候補生が歌と踊り披露し講師(牧野アンナ・新垣寿子)が評価・アドバイスするというシンプルな物。講師のコメントが的確で見応えあった。
踊り切るしかないという状況で、前回までの動画より弱みが見えた気がする。

前回のブログ:[第2回AKBドラフト会議]気になるドラフト候補生20人
今回の動画で印象的だった場面、新たな印象を持った子、について講師の言葉と感想を書いてみた。


■岩田陽菜(12) 
□新垣寿子「もっと意欲的じゃないと精神的について行けなくなっちゃう」
□客観的に見て全候補者の中で一番厳しい言葉を貰ったと思う。魅力を持っていても48Gの世界に居させるのが不安だと思わせてしまうと指名は難しそう。なのでそう見えた子には一際厳しい言葉になるのだと思う。声が消えてしまってるけれど慣れてない今の時点でマイナス評価とかではなく、これからどう仕上げてくるのかが見所。

■影山優佳(13)
□牧野アンナ「目に力がない」
□他に経験者も多くいる中で、歌が上手くて目を引いた。

■笠井かな(17)
□新垣寿子「誰かに習ったのかなってくらい声が出てた」
□バイトAKBの子よりそれっぽかった。バイトAKB出身の候補生達は既に環境に浸かってる中から選抜されて来た子たちだろうけど、未経験の子が(未経験じゃなかったらごめんなさい)自力でそこに到達出来るというのは立派!

■渋谷ひかる(16)
□新垣寿子(評価はなく指導のみ)
□指導から入るのは多分、意欲は評価されてるという裏返しだと思う。声が中川紘美に似て特徴的。

■島崎耀梨(12)
□新垣寿子「甘く見ない方がいいよ」
□弱気になるわけでもなく、意識が宙を舞っている。一番低い地点からのスタートなのは間違いなく、変わり様が楽しみ。

■染谷真鈴(16)
□牧野アンナ「16歳でそれはやばい。覚悟がなさすぎる」「頭が真っ白になっても体が自然に動くくらい練習してこなければ意味がない」
□牧野アンナのコメントの中で一番厳しかったと思う。やはり不安が前に出て形が完全に崩れてしまう子には厳しいコメントになる。同時に、練習すれば出来るはずという心強い指摘も!

■千葉恵里(11)
□新垣寿子「前に向かって伝えることがまだ出来てない」
□この状況でペースを乱さず踊れて冷静にみえるのは筋金入りなんだと思う。前回のブログを書いた時点では「ついて行けなくなっちゃう」子かと思っていた。第1回ドラフト会議で似た雰囲気の子を応援していたけれど、指名漏れしてしまった。でもこの子は腰が据わっていそうなので改めて期待。踊り出しはまるでタツノオトシゴのよう。

■本郷柚巴(12)
□牧野アンナ「せっかく役作りしてきたのに、肝心の心がなりきってない」
前回の動画とは違い、弱気な部分を見せていたのを綺麗に指摘されてしまった。この曲に欲しいのはドラフトの一発勝負で開き直れる精神力。

■末井梨愛(11)
□牧野アンナ「凄く中途半端。何かを感じさせなきゃダメ」「これは絶対人に負けませんというものを持ってそれを”ここ”で出さないと勝てない」
□こちらも完全に講師に指摘された通りなんだと思う。前回の動画とは違い、最終候補まで残った面影はない。よく聴き取れなくて残念だけど魅力ある歌声だと思う。



弱点が全面に出る候補者の多かった中で、ナチュラルにいい雰囲気が伝わっていたと思うのは2人。もう確定ランプが点灯間近じゃないだろうか。凄くいいなと思ったものの誉める感想は苦手なので割愛。


■高橋希良(14)
□牧野アンナ「リズム感を直さないと選ばれた時に大変」

■安田桃寧(13)
□牧野アンナ「せっかくやり切っていても息が上がってくると瞬間的に表情が曇る」



牧野アンナ先生はこんなコメント上手ならもっと表出ればいいのにw



【雑記】
 ドラフト候補生が現役メンバー程注目されないのは、現役メンバーとの絡みがないからということもあるだろうが、どこのチームに所属するかわからない(応援しても流出のリスクがある)ということも見逃せない理由だと思う。行動経済学の新書にもそんなことが書いてあった。「人は自分の所有するものに大きな価値をつけたがる」のだとか。それはファンはもちろんのこと現役メンバーにも言えると思う。
 指名する側に注目する人もいるだろうが、指名される側が面白いのもドラフトの醍醐味。野球ならドラフト候補が注目されるだけの魅力を発信しているが、AKBはまだそれを欠いているのかもしれない。動画は面白いがまだ不十分だと思う。もう少し手に汗握る実績を作ってあげてみてもいいのかもしれない。それでも第2回が開催されたのはドラフトの代わりとなり得る潜在的な魅力のある採用方式がないからだろう。メンバーの募集ということでいえば、ポスト山田菜々という個人採用が生んだアウトローも引き続き楽しみにしている。
 指名する側の楽しみで言えば、ドラフトには情報戦というのがつきもの。どのチームがどの候補を指名するか当日まで分からないのに、候補生が「○○さんが好き」とか渡辺美優紀が「○○は気になる」と言ってみたりすると、憶測が流れるのは不可避だろう。”スカウトマン”が新設されたことも楽しみ。スカウトは自由に候補生を評価すればいいと思う。ただし言葉の背後には情報戦があるかもしれない。
 先日キャプテンや次期総監督、その他現役メンバーらとドラフト候補生が初対面(実際は全員が初だったわけではない)したというネット記事が流れていた。その対面の中で渡辺美優紀がドラフト候補生たちと写真を撮っていた。こんなこと野球のドラフトではあり得ないことで、ほほえましいと感じた。


755 | 渡辺美優紀