NMB48チームN 『目撃者』公演が批判されることの意味

2017年01月15日、新メンバーによるチームN初日公演の開演とともに新たなスタートに沸いた日となりましたが、
一方で長く続く48Gの抱える複雑な現状を考えさせられる日でもありました。

開演してからその公演がAKB48チームA 6th Stage『目撃者』公演(2010年7月27日 - 2012年10月29日)であるということが分かり、
私は当時その公演は見たことなかったので、序盤・終盤『目撃者』公演というのはこういう感じなのですね!と新鮮な気持ちで、中盤チームNオリジナルのユニット構成もありつつこういう具合にやるのか!と発見した気持ちで見ておりました。

公演後に「ユニット構成を変えるのに『目撃者』公演を掲げるとは何事か!」という意見があることに気付き、
「確かに思い入れのある公演のセットリスト変わってたら批判あるのも分かるわなぁ。でもそういう時代ってことなんやないかなぁ」と軽い気持ちで考えていたのですが、

批判をする人は結構多くて運営の人もオコだったので、
メンバーも何も考えずにやってるわけじゃあないやろと、
そういうことを考えているうちにさや姉キャプテンのツイートを見て、
あくまで理由なんぞはいくらでも考えうる中での私個人として一番象徴的だと思った見方、なのですが、
ともかくこれは長文じゃないと書けないぞという思いでブログを更新します。

まずは現体制のメンバーとチームN『目撃者』初日公演のセットリスト

()内は加入期
東由樹(NMB48 2期生)
市川美織(AKB48 10期生)
日下このみ(NMB48 2期生)
古賀成美(NMB48 2期生)
上西恵(NMB48 1期生)
須藤凜々花(NMB48 ドラフト1期生)
谷川愛梨(NMB48 2期生)
内木志(NMB48 ドラフト1期生)
林萌々香(NMB48 2期生)
堀詩音(NMB48 ドラフト2期生)
松村芽久未(NMB48 4期生)
三田麻央(NMB48 2期生)
薮下柊(NMB48 3期生)
山尾梨奈(NMB48 4期生)
山本彩加(NMB48 5期生)
山本彩(NMB48 1期生)
※研究生 梅山恋和(NMB48 5期生)
※研究生 小嶋花梨(NMB48 5期生)
※研究生 本郷柚巴(NMB48 ドラフト2期生)
※研究生 溝川実来(NMB48 5期生)
※注釈付きはチームNオリジナルセットリスト
00.overture
01.目撃者
02.前人未到
03.いびつな真珠
04.憧れのポップスター
05.10クローネとパン※AKB48 3rd Album『次の足跡』より (山本彩、山尾梨奈、堀詩音、東由樹、日下このみ)
06.おNEWの上履き※NMB48チームN『ここにだって天使はいる』公演より (市川美織、山本彩加、林萌々香)
07.スキャンダラスに行こう!※AKB48 2nd Album『1830m』より (薮下柊、谷川愛梨)
08.フィンランド・ミラクル※チームKⅡ『ラムネの飲み方』公演より (須藤凜々花、内木志、三田麻央)
09.抱きしめられたら※AKB48チームK『逆上がり』公演より (上西恵、古賀成美、松村芽久未)
10.美しき者
11.アイヲクレ
12.摩天楼の距離
13.命の意味
EN1.I'm crying.
EN2.ずっと ずっと
EN3.僕以外の誰か※NMB48 16th Single
EN4.青春のラップタイム※NMB48 1st Single『絶滅黒髪少女』より
EN5.孤独ギター※NMB48 16th Single『僕以外の誰か』より
EN6.Pioneer
http://www.dmm.com/lod/nmb48/-/detail/=/cid=nmb48n17011501/
http://ameblo.jp/nmb48/entry-12238433909.html
このチームNというチームは2011年03月10日に結成以降2度の大きなメンバーの組閣を経て、
今現在初期から所属しているメンバーは山本彩ちゃん、上西恵ちゃんの2人、
上西恵ちゃんが既に卒業を予定しているため、さや姉1人を残すのみということになりますが、

そのチームNが良く言われるのが、
「昔のNは良かった」
というセリフで、例えば
「目撃者やるなら昔のNで見たかった」
という具合に汎用的で、

単に思い出語りでもあり、
今のチームを批判するための武器でもあり、
両方の意図で使われているように見受けられますが、
今のチームが好きで応援してるこちらとしても辛いものがあります。

それに対してメンバーは、
「昔のことなんぞ知るかい!」
とは言わず、
「ほんまに良いチームでしたわよねぇ」
と言うので、
そこがおおらかでありいじらしいところで、

1世代前のチームNの納会(NMB48チャンネル ちゃん24時間テレビ「チームN忘年会」)など見ていると、
やっぱり自分の携わるチームが認めてもらえないもどかしさというのはあるようで、
と、同時に初期を知るメンバー自身も今現在携わっているチームへの誇りみたなものが芽生えたように見えます。

ここで公演の話に戻ると、
過去のチーム対する現在のチーム
過去の公演に対する現在の公演
構図が似ていているので、
チームNの目撃者公演とは、
過去のチームと比較・批判されてきたメンバーと共に、
過去のチームに所属したメンバー自らも過去の公演に対峙して、
同様の境遇に身を置き戦うための布石でありその覚悟なのではないかと、
今のNがチーム作りをするために必然的に選ばれた公演なんじゃないかと。

そう考えるとこの目撃者公演が批判されることにも意味が見えた気がします。

加えて、
これは程度の差こそあれ別にチームNに限った話ではなく、
「昔のAKBはよかった。今の若手は~」
という常套句は長くグループやっていれば自然の成り行きでそう言う人はいるものなんだと思います。そんな48G全体の潮流の中で生まれたチームN目撃者公演が今後どのようになるかはまだわかりませんが、
前への推進力が生み出した公演、ということを強く感じさせてくれました。





最後に画像を添えて