万引き家族 を観た!ネタバレ注意

1000円デーなので映画館に行こうと、
サイトを見たら話題の映画があったので、
観てきました!

是枝裕和監督の作品を見るのも初めてですが、

やっぱり新しいものを見る時はいかにミーハーになれるか、
そこでミーハーになれないと…
他の人が注文した食事を味見したい現象だと思います。
新しい味を覚えて損することはないだろうと。
他の人が楽しんだものはきっと自分も楽しめるの精神です。
作る人もきっと贔屓の客目線では作らないだろうと思います。
W杯に盛り上がりながらそんなことを思いました!

殆ど予備知識もなく観に行くのが常で、
シネコンなら殊更、
『ちはやふる』も観ましたが、
ちはやふるで初めて見た松岡茉優さんは、
『万引き家族』にも出てましたがエンドロール見るまで誰かわからず。
(可愛さを残しながら色んな顔で魅せる素敵な女優さんですわ!)

万引き家族、面白かったです!
血の繋がりのない家族で、
主な収入は、
・父親格のリリーフランキーが(集合して工事現場に向かう風景から察すると)日雇い派遣をして得るお金(日給1万前後)・母親格の安藤サクラがクリーニング工場でアイロンあてる仕事(時給1000円前後)・長女格の松岡茉優が風俗で得るお金(映画の中で触れてたけど忘れた)・お婆さん格の樹木希林の寡婦年金(月6万円)・ほかにお婆さんが元旦那の息子からせびる金(1回3万円)・子供も参加する万引き(食事代)
という、
低所得者でしかもよくない方法で生活してるのがこの家族。

ただ家族としての繋がりは本当の家族より美しさすらあり、
子供たちは本当の家族の下では虐待を受けていて、
安藤サクラも元旦那に殺されそうになった過去があり、
樹木希林も元旦那の息子が金を渡したくなる背景があったようで、
松岡茉優は本当の家族には「オーストラリアに留学してる」ことにされている。
という具合に、
血縁家族はクソやと思うと同時に、仲が良く家族に優しい万引き家族を応援したくなってしまう。

映画後半の取り調べシーンで、
「あなたのした事は死体遺棄だ」と告げられた安藤サクラが、
「棄てたのではなく拾ったんや!」という台詞が、
家族と観てる人の気持ちをよく表してるんじゃないかと思います。

どんな家族が正しいのか、
世間の方が間違っている面もあるのでは?
何事もなく幸せなストーリーに転んでほしい、
しかしながら「そんな生活してたらあかんよ!」とこちらにも絶対的不動な思いがある。
樹木希林も「こんな生活続かん」とそれは家族みんなきっと分かってる。
そんなザワザワ感で最後まで見入った映画でした!