Number阪神タイガース80周年記念号を読んだ!

NMBの山本彩ちゃんも出とるやつです。


阪神ファンの私としてはもちろん興味深い記事がたくさんだったのですが、
特にというと藤浪選手のインタビュー。
今後数年の間に阪神の優勝があるとすれば彼が中心にいるのはほぼ間違いないという位の存在に今年なったわけで、
そんな藤浪投手は「伝統には興味ない。”ミスタータイガース”は別に襲名したくない、こだわりない」ということを言っています。

伝統というのはこの刊でNumber編集者が中心に添えたであろうキーワードであり、
『ムッシュ・掛布・岡田対談』で掛布が引用した小林繁の
「巨人は伝統があるが、阪神は歴史はあるけど伝統がない」
という言葉が強く印象に残ります。
この3人は表紙にもなっている1985年の優勝したときの監督選手で、それを越える出来事はまだ起きてないよというのが示されてもいるわけです。

もう1つの対談、2000年代に2度優勝を経験した
『下柳・矢野・赤星対談』が1985より下の扱いということで、
もっと言えばこの時の優勝は野村・星野体制と金本矢野下柳らが導いた優勝という、
外からの補強の貢献の大きい優勝であり、日本シリーズでは負けていて、
1985年と結ぶには弱い”点”なんだということなんだろなと思います。

1985年と線で結べるようなインパクトは訪れるのかよ!
というのが主題であり阪神の伝統なき歴史が藤浪にも投げかけられているわけです。

Numberをぱらぱらと読んでいて気付いたのは、
そんな藤浪の同世代のライバルである大谷の記事がちらほらと登場してくることです。
阪神に直接関係ない大谷ですが、扱われ方から見ても、
Number編集部がスター性を高く買っているんだと思います。
投手1本をとっても異次元のポテンシャルがあるのは間違いないのに、
スターの素質を買って2刀流挑戦させた日本ハムは偉いなと思います。
藤浪のインタビューにも当然のように大谷に関する質問が投げかけられています。

本誌の江夏の言葉を引用すると「藤浪は外からのアドバイスを鵜呑みにすることなく、考え方が自立している」とのことで、
まさに今の所環境に萎縮を見せず成長しているというのは凄いですね。
「ポスト○○」とか「○○の再来」という言葉は良く聞きます、「両雄並び立たず」という言葉もありますが、
その言葉を言われなくなるには消えるか越えるかしかないんやと思います。
藤浪がどういうスタンスでどんな投球で結果を残すのか見守るのが楽しみになりました。


NMBのトラキチにも読ませたいなと思ったのは『猛虎春秋大事点』のコーナー。阪神用語について丁寧に書かれています。「どんでん」について私は具体的なエピソードは知りませんでした。江本の「ベンチがアホやから」の説明もありました。
江本選手については著書の『プロ野球を10倍楽しく見る方法』が野球入門のバイブルになるかもしれないですね。
ついでに私が読んだ野球関連本を書くと
『野村の教え』ほかノムさん作品
『ドリーミングベイビー』新庄
『一発逆転―プロ野球かくも愉快な仲間たち.』デーブ大久保
『スカウト』後藤正治
『左腕の誇り』江夏豊
『スローカーブを、もう一球』ほか山際淳司作品
などがあります。おもしろかった記憶のあるやつだけ書きました。
故・山際淳司はNumberのライターでもあります。『スローカーブを、もう一球』はNumberの創刊号に収録されていたと思います。最強のスポーツライターだと思います。

話を戻すと、誌面には阪神の特集だけではなく、他の記事もありました。ラグビーのリーチ主将の文もありました。南アフリカ戦の導線にもなる内容でした。
オコエや清宮についての文もありましたが、特筆するほどのものではなかったです。

最後に山本彩が参加した阪神最強のナイン。
江國香織の”美しい野球を魅せるナイン”は面白いですね。大和2塁は美しいと思います。
さや姉はさや姉らしい、無難なのに忌憚ないナインだと思います。
私も考えました。強さと好みと美しさのチームです。外野は新庄に右翼は偲びないですが、さや姉と同じになりました。先発井川は沢村賞とってるので。中継ぎは選べないので好きな選手ならべておきました。

1(中)赤星     金本 赤星 新庄
2(遊)鳥谷       鳥谷 大和
3(左)金本     掛布 井川 マートン
4(右)新庄         矢野
5(三)掛布
6(一)マートン
7(捕)矢野
8(二)大和
9(投)井川

中継ぎ:伊藤敦規
抑え:ジェフ・ウィリアムス

そんな感じです。